Webページに表示する画像ファイルは、JPG、PNG、GIF、SVG の4種類のファイル形式が主に使用されます。このうち、JPG、PNG、GIFの3種類は、ピクセルの集合でできているラスターデータという種類の画像の中でも、サイズが軽い圧縮形式の画像ファイルです。
JPG(ジェイペグ)は拡張子「.jpg」のファイルで、RGBがそれぞれ256段階の約1678万色を表現することができるが、透明は扱うことができません。PhotoshopなどでJPG形式で書き出すときは、「画質」の設定が良いほどファイルの容量は大きくなるので、状況に応じて設定します。JPGは非可逆圧縮という元に戻すことができない圧縮形式なので、書き出し前の元の画像ファイルは必ず保存しておきましょう。
PNG(ピング)は拡張子「.png」のファイルで、さらに「PNG-8」「PNG-24」「PNG-32」などの種類があります。PNG-8は256色、PNG-24はRGBがそれぞれ256段階の約1678万色、PNG-32はさらに256段階の透明が扱えます。透明を扱えるのが特徴です。
GIF(ジフ)は拡張子「.gif」のファイルで、256色を扱うことができます。透明も扱うことができますが、PNGの透明と違い、半透明は扱うことができません。また「GIFアニメ」と呼ばれるアニメーションも扱うことができます。
SVGは拡張子「.svg」のファイルは上3つと異なり、点の座標や線の太さなどの数値でできているベクターデータという種類の画像です。拡大縮小しても画像が荒くならないのが特長です。
形式 | 色数 | 備考 |
---|---|---|
JPG | 約1678万色 | 非可逆圧縮 |
PNG-32 | 約1678万色 + 透明度256段階 | 透明が可能 |
GIF | 256色 + 透明 | 透明が可能(半透明は不可)。アニメーションも可能 |
SVG | 約1678万色 + 透明度256段階 | 伸縮可能 |
PhotoshopやIllustratorを使用して、JPG、PNG、GIF、SVGなどを作成してみましょう。
info
Photoshopの演習
以下の操作を確かめましょう。
- 画像の切り抜きを行う
- 画像の解像度を変更する
画像の書き出し方法を確かめましょう。
- 「ファイル」→「書き出し」→「Web用に保存(従来)」から、形式、サイズを確認して保存する。
info
Illustratorの演習
以下の操作を確かめましょう。
- 新規ファイルをカラーモードRGBで作成する。
- 「長方形ツール」「楕円ツール」などで図形を描いてみる。
- 「選択ツール」で移動や拡大縮小をしてみる。
- 「文字ツール」で文字を入力してみる。(空の文字を作ってしまわないように注意)
- 「プロパティパネル」で色やフォントを変更してみる。
- 「レイヤーパネル」で重ね順を変更してみる。
画像の書き出し方法を確かめましょう。
- 「ファイル」→「書き出し」→「Web用に保存(従来)」から、形式、サイズを確認して保存する。
HTMLで画像を表示するには img要素 を使う。img は image の略。
<img>
src
alt
<img src="画像ファイル" alt="代替テキスト">
src
alt
width
height
<img src="画像ファイル" alt="代替テキスト" width="幅">
画像ファイルの指定
背景画像を使用するには、CSSで
background-image
url(画像ファイル)
セレクタ {
background-image: url(画像ファイルのパス);
}
画像の幅と高さ
background-size
%
px
セレクタ {
background-size: 幅;
}
画像の繰り返し
背景画像は縦横に繰り返し表示される。CSSで
background-repeat
no-repeat
セレクタ {
background-repeat: no-repeat;
}
画像の位置
背景画像は要素の左上から表示されるが、
background-position
%
px
セレクタ {
background-position: 水平方向の位置 垂直方向の位置;
}
要素の大きさに合わせて背景画像を表示したい場合は、以下のような指定を試すと良いです。
セレクタ {
background-image: url(画像ファイルのパス);
background-size: cover; /* 要素に合わせて拡大・縮小 */
background-repeat: no-repeat; /* 繰り返さない */
background-position: center; /* 中央 */
}
Webページが入ったフォルダ(HTMLファイル、CSSファイルが入ったフォルダ)を圧縮形式にして、1つのファイルとして扱うことができます。
Windowsの場合
Macの場合